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2021.05.24

視聴者を動かす、触れる動画サービスtacmo

以前から展開していたインタラクティブ動画制作のニーズ需要増加に伴い、4月にリリースした新しい動画サービス、見る動画から触れる動画サービス「tacmo」についてご紹介いたします。「tacmo」の持つ可能性の魅力をお伝えできればと思います。

tacmoについて

2020年9月より、インタラクティブ動画の制作チームを本格的に発足し、サービスのリリース準備を進めてきました。
インタラクティブ動画とは、これまで視聴者にとって再生され、見るだけだった動画を様々なインタラクション(仕掛け)によりアクション(動作)を起こせる動画に変化させ、視聴者であるユーザーの興味・関心をひくことのできる魅力のあるものとなります。
サービス名は「tacmo(タクモ)」と言います。
「tact」はラテン語のL.tangere「触れる、さわる」が語源となっており、他者に対する気配り、機転といった意味もあります。より便利な一つの動画ですぐに、簡単に様々なアクションを可能にする動画サービスにぴったりのネーミングとなりました。tacmo(タクモ)、tact(触れて)+move(動かす)動画サービスです。

今回、よこはま動物園ズーラシア様に撮影協力・監修をいただき、tacmoを活用して「ズーラシアどうぶつクイズ」を制作いたしました。
早速ですが、動画のポイントをはじめとした使い方をご紹介します。

[ズーラシアどうぶつクイズ]の魅力

~見るだけではなく「体験」できる~
実際にご視聴いただいた方はご存じのように、視聴者が好きな動物のクイズを選択して、クイズに挑戦し、クイズの正解まで見ることができます。

tacmoの特徴は、何と言っても動作がシンプルなところ。一画面の中で、コンテンツが完成しています。動画内にボタンをつけたり、選択させて動画を分岐させたり、必要な資料をポップアップさせたりと、これまで複数のページに遷移して実行する煩わしさがなく、画面内でコンテンツをお楽しみいただけます。こういった仕掛けはカスタマイズにより様々な機能をつけることが可能です。そして、画面をクリックできるということは、タブレットでもスマートフォンでも機能します。
tacmoのサービスでは様々な仕掛けが設置され、視聴者が自分のタイミングで動作させることが可能なため、アイディア次第で、いろいろな使い方、可能性が広がります。

一つの動画でいろいろな仕掛けを設置することが可能

それでは、「ズーラシアどうぶつクイズ」の流れを説明します。

[ズーラシアどうぶつクイズ] 全体図

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上記は、ズーラシアどうぶつクイズの簡略した構成です。
オープニング映像後、メイン画面にある10種類の動物の中から自分の好きな動物のクイズを楽しむことができます。

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選択された動物のクイズが再生され、クイズの解答によって、正解の映像、または不正解の映像が再生されます。視聴者はクイズに参加しながら、動物の豆知識などを楽しんで学ぶことができます。
また、動画にはクイズだけでなく、動物園の公式SNSサイトへの遷移や園内マップのダウンロードなど、一つの動画の中で多様な情報がちりばめられています。

[ズーラシアどうぶつクイズ] インタラクション説明

ズーラシアどうぶつクイズで使用している3つの機能を説明します。

1.ストーリー分岐

ズーラシアどうぶつクイズでは、メイン画面で自分の好きな動物を選択すると、クイズが始まります。
クイズは、3択形式でゲームっぽくカウントダウンしていくように作っています。そして、選択肢をクリックすると、解答に応じて、正解動画または不正解動画が再生されます。このように、ストーリーが選択によって分岐していきます。視聴者は、このコンテンツに興味があれば、どんどん進めて行くことでしょう。つまり、視聴者は自分の興味によって能動的に情報を収集していくことになります。
提供側とすれば、視聴者のタイミングで発信したいコンテンツをうまく出現させられれば、認知度のアップにもつながります。視聴者を知らず知らずのうちに動画に引き込み、最終的には動画の完全視聴率増加を見込めるわけです。
ある調査によれば従来の動画と比べた場合、インタラクティブ動画の完全視聴率が30%も増加したという分析結果も出ています。

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2.ポップアップ表示

動物園内マップ表示、クイズ内の説明表示、エンディング部分の各動物の紹介など、細々と至るところにポップアップ表示機能を設置しています。
園内マップを参考に、絶対に外せないスポットを確認したり、どのようなルートで見て回ろうか、など実際に遊びに行くイメージを膨らませるといった楽しみ方もできます。
このポップアップ表示機能では、注視してもらいたい部分や静止画でしっかりと確認したいことなどに活用することにより、より多くの情報を簡単かつ視覚的に伝えることができます。そのため、商品やサービスについての説明等で効果的な活用ができます。

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3.サイト遷移

ズーラシアどうぶつクイズのメイン画面ではよこはま動物園ズーラシア様のTwitterにサイト遷移できます。前述のマップはポップアップ表示してダウンロードできる仕組みですが、サイト遷移で指定先を表示させるという方法もできます。更新が多い情報は外部サイトへリンクさせることが望ましいでしょう。
また、サイト遷移先をECサイトにリンクさせることで、消費者の購買意欲を購入行動まで直結させることができるため、コンバージョン(購買率)UPにもつなげられます。
tacmoは、動画の商品部分にリンクを貼っておき、そのまま購入ページにジャンプさせることも可能です。興味から最短ルートで商品購入へ到達させることができるのです。
「なんだ、検索行動が減っただけではないか」と思う方もいるかもしれません。しかし、一度動画を離れ、サイト検索をし、購入に至るまでには、いくつもの誘惑(あえて誘惑と表現します)が潜んでいます。例えば、わざわざ入力して検索すること自体が面倒と感じたり、忙しいのに商品の購入ページやお問合せページになかなか行きつけなかったりで、購入したいのに諦めてしまったことありませんか?購入までの道のりが長く、ステップが多いことで購買意欲低下につながりかねません。
でもtacmoなら、動画内から購入までワンクリックで進めてしまうインタラクション(仕掛け)で、簡単かつ即購入ページへ誘導できるので、視聴者は煩わしい手間や時間から解放されるはずです。
視聴者の欲しい気持ちを持続させたまま、視聴者の負担を減らし、購買につながる利便性とサポートが可能となります。

その他のインタラクション機能

〇クーポン表示     :お得感から購買を促す効果を生みだします。
〇アンケート機能    :満足度調査や研修等で活用できます。
〇アナリティクスレポート:視聴行動を分析し、動画の効果を図ることができます。
また分析結果をマーケティング戦略に活かすこともでき、アイディア次第、使い方次第ではPDCAサイクルを実現する動画制作につなげられます。

tacmoの可能性は無限大!

今回、サンプルとして作成したズーラシアどうぶつクイズは視聴者に楽しんでいただく「クイズ」を主軸として制作いたしました。
お客様に楽しんでいただく娯楽コンテンツとして、tacmoは効果を発揮しますが、商品やサービスの紹介、企業や学校の紹介動画としても効果的にお使いいただけます。
例えば企業の求人募集動画内で、募集要項以外にも会社情報やお仕事の内容、社内、一緒に働く方や待遇などといった情報のなかで特に求職者が知りたいと思われる部分に、仕掛けを施すことによって、応募サイトへの誘導を可能にします。

動画が溢れる時代になった今、注目されるのは惹きつけるインタラクティブ要素です。過去に撮影した眠っている動画や素材を新しいコンテンツとして再活用し、今まで以上に視聴者の興味を引く動画作りをしてみませんか?

どのような仕掛けが施されているかという視点で、もう一度ズーラシアどうぶつクイズをご視聴いただき、率直な感想をいただけると幸いです。
またtacmoを使った動画活用事例を皆さんに共有したいと思います。

次回は映像制作を初めてディレクションした私から制作工程についてお伝えする予定です。お楽しみに!

投稿者:竹本